本州中部以南から東シナ海が多く漁獲される疣鯛は、イボダイ科の魚でタイの仲間ではありません。仲間には目鯛がいて共に、木の葉の葉脈のような筋節が見られ、鮮度の良い時には体表から粘液を分泌するので鮮度を見分ける手掛かりになります。また、疣鯛は地方名の多い魚でもあります。ウボゼ（紀州）シズ（関西）モチウオ（長崎）クラゲウオ（広島・兵庫）エボダイ等。このエボダイの名は東京っぺ（田舎っぺの対語）が鈍った言葉で、築地市場の卸・仲卸の殆どがエボダイと鈍ってコンピュータに入力し使用しています。
イボダイに似た魚でバターフィッシュと言う魚が北米、大西洋側から輸入され干物に加工されています。体色・体形・肉質・味覚とも非常によく似ているのでシズの名前で売られ人気のある魚です。バターフィッシュはマナガツオ科の魚で腹ビレがないので一見して違いがわかります。
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