飛び魚

今月は飛び魚の話をしましょう。

トビウオ科の魚は、日本周辺に約30周が分布しています。築地の市場には体長50センチにもなるハマトビウオや、日本海方面から夏場に入荷する小型のツクシトビウオ、これもの端に伊豆諸島近海から入荷するトビウオなどが私たちに馴染みのある飛魚です。

この中でもハマトビウオは主流で「カクトビ」等と呼ばれて親しまれています。2月下旬頃から築地に入荷しはじめ、四月、五月がで盛りで、あっさりとした白身魚で、脂肪分も少なく、味のある魚ですが、売っている私(達)に言わせると、いまひとつ人気が出ない魚の1つでもあります。

昔、昭和30年代でしょうか、八丈島から入荷するトビウオのセリ場での人気は大変なもので、セリには掛けず、割り当てのような形で、店で裏に隠してお得意様に配るように売った記憶があります。魚屋さんの全盛の時代でしたの売れたでのでしょう。

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