白イカと赤イカ

店で白イカや赤イカを並べておくと、ヤリイカだと叫んで通る見学者が多く見られます。築地の異業種の方でもイカの種類の見分けが難しい方がいらっしゃるようなので、イカの種類からお話しましょう。

イカは世界の海におよそ450種位、日本近海にはそのうち140種位が確認されています。タコと同じ頭足類に属し、ツツイカ目、コウイカ目等4つの目に分けられます。

ツツイカ目のイカは胴の背中に骨と呼ばれる硬くて薄い透明な軟甲を持っています。この仲間には、アカイカ科(アカイカ・スルメイカ等)、ジンドウイカ科(ヤリイカ・ケンサキイカ等)、ホタルイカモドキ科(ホタルイカ等)があります。そして、コウイカ目のイカは、胴体の背中に、石灰質で出来た舟形の貝殻(甲のこと)を持っています。

今回の話題は白イカと赤イカですから、ジンドウイカ科のイカに限っての話です。気が付いていただけましたか?アカイカ科のアカイカは、今回の話の「蚊帳の外」。形はスルメイカによく似ていてムラサキイカとかバカイカの名で市場に入っていましたが、現在では見かけません。サキイカとか肉団子などの加工品としてお世話になっているイカです。

さて、白イカと赤イカの違いは?違わないのです。どう(胴)して?

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