ナマコの加工品が珍味として有名です。

「このわた」はマナマコの腸に5~8%の食塩水を加えた塩辛で、1週間くらい経ったものが美味しいと言われます。

「いりこ」は、ナマコを海水で煮てから乾燥させたもの。江戸時代から干鮑・鱶鰭と共に長崎から中国へ輸出されていた「三俵物」と呼ばれる程の珍味でした。

「このこ」はナマコの仔だから子の仔と言います。乾燥させたこのこを炙って、酒魚とします。

ナマコは12月から1月頃のものを冬至ナマコと読んで旬。アカナマコが最上で、二杯酢に昆布出汁か酒を加えて三杯酢を作り、赤唐辛子を少々刻んで刻みを入れた漬け汁に漬けます。必ず橙か柚子を一切れ入れること。

ナマコの表面に手の油分が付くと表皮がとろけて価値が下がりますよ。

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