鰆は頭の小さい魚で(9頭身位かな)歩留まりの良い、煮ても焼いても何に調理しても良い魚と料理屋さん、魚屋さんには喜ばれる半面、1つだけ欠点があるのです。

手荒に扱うと「見割れ」が起きます。持ち方の悪さによく怒鳴られた憶えがあります。骨折の際、手足に副木をするように長い鰆に板を添わせて運んだものでした。現在では発泡スチロールの長い箱が使われますが、昔は鮮魚の木箱では丈が短くて合わず、鰤箱や塩鮭の箱を壊して頭と尾を結わいて運んだものです。

“副木して大通り行く さわらかな”

昔の私の愚作です。

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