今日の主役・クエの話です。クエはハタ科の硬骨魚類で、若魚は茶褐色の体側に6本の暗色横帯があることから「九絵」の漢字が使われていますが、老成魚になると横帯が消失し、全体に暗褐色の薄汚れた体色をしているので「垢穢」の方が名の由来のようです。

図鑑などでは最大2メートル近く、体重数十キロに達する大型魚で、磯釣りの対象とされています。

多くの魚の様に群れをつくることがなく、昼は岩の割れ目や、穴に単独で潜み、夜に餌の小魚を求めて活動する、外敵に恐れない魚で、ダイバーの近くにも寄ってくるほどのんびりした魚だから耄碌魚で、釣り人がクエの大型をモロコと呼んだという話もあります。

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