赤貝について

アカガイの生息地は東京湾・瀬戸内海はじめ、陸奥湾・伊勢湾・有明海など、北海道南部から九州に至る広い地域の内湾で、砂底に生活します。

浅蜊や蛤のような水管(呼吸のための菅)が発達していないので、海の中を自由に走り回ることができず、泥に深く潜ることも出来ません。

そのために、古代から盛んに人様に捕えられ、食べられたらしく、貝塚から多量の貝殻が出土しています。

他の貝にない鮮やかな赤色は、血液中の色素タンパク質がヘモグロビン系のためです。普通の貝殻は、青みがかった透明に見えるヘモシアニンです。

赤貝の殻はふくらみが強く、殻は薄く、もろい。殻の内外共に白色で、黒褐色の厚い殻皮に覆われています。殻の面には42~43本の肋(放射状の筋)があります。

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