俳句より川柳に多し初鰹
漁場から江戸への川柳の抜粋です。川柳で漁場から江戸へ向かいます。
初鰹むかでのような船に乗り
(たくさんの足「艪」の付いた船)
丹殻でやっさやっさと初鰹
(たんがらは、雄蛭木の皮を煎じた赤色の染料で染めた鉢巻)
(やっさやっさは掛け声)
初鰹かっかちめいて江戸に出る
(かっかちめいては、気忙しく)
初松魚飛ぶや江戸橋日本橋
(松魚はカツオの昔の呼び名、松やにのように堅いところからでた名)
俳句も二句ほど
鎌倉を生きて出でけん初かつお 芭蕉
芝浦や初鰹から夜の明ける 一茶
やっと江戸に着きました。
次回は初鰹 その弐 江戸の「賑わい」です。
固定ページ: 1 2