発泡スチロール(魚容器 その2)

 

毎度!宮内一郎です。

前回は木樽の話が中心でした。今回の話題は発泡スチロールです。魚の容器は、昭和三十年代に入ると、漁獲量の減少・経費の節約等を考慮してか、様々な方策が取られるようになります。

例えば、新潟からのスルメイカの出荷には、リンゴ箱にビニール袋を入れて、水氷に生イカを入れていました。三陸、北陸地方からは、石油の空き缶にビニール袋を入れ水氷にスルメイカを入れて出荷されていました。また、亜鉛メッキの金属の通い箱に蓋をつけたものとか、防水ダンボールの魚箱が出たのもこの頃でした。

このリンゴ箱と石油缶の組み合わせは意外にも長い間使われていました。リンゴ箱に石油缶が二個すっぽり入り出荷されるので、出荷者にとっては経費の面では助かった反面、運ぶ労力には苦労した想い出もありました。

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