蛍烏賊

蛍烏賊は発光するイカとして有名です。富山湾では春先に産卵のために深い海から浮上し、岸近くまで寄ってきたものを定置網で漁獲します。

網を揚げた時に蛍烏賊が発光する景況が観光名物となって、生きたまま座敷に持ち込んで部屋を暗くし、発光を楽しみ、後に踊り食いをさせるところもあります。

胴の長さが6cm程度の小さなイカですが、その名前の通り、蛍と同じく発光器を持ち、青白い光を放ちます。イカのくせにという人もいますが、神秘的なイカに会いたくて、春に訪れる人は後を絶ちません。

ちょっと古い話になりますが、昔はみんなこれをイカの赤ちゃんであると思っていたようです。日清戦争(明治27―28年)の頃まで蛍烏賊は「マツイカ」と呼ばれていました。

当時、蛍烏賊は松の肥料にしていたので、この名が付いたようです。これが蛍烏賊であることが発見されたのは明治38年5月27日の未明。まさに日本海海戦の日です。後に、この日は「海軍記念日」になりました。

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