ホタテガイ

漁場などで、一夜にしてホタテガイの大群が姿を消してしまうことがあります。

これはホタテガイの貝柱が他の貝と比較にならないジャンプ力を持っているためです。その理由として、二枚目は普通、貝柱を2つ持つ物が殆どですがホタテガイは中央に大きな貝柱が1つだけあって、このバネの反発力を利用して殻を開けたり、閉めたりする力があることと、貝の耳と呼ばれる部分にある2つの穴からジェット噴流のように噴き出す推進力の強さがあります。

ヒトデ等の天敵が近づくと、パクパクと前へ逃げ、一晩で500mも移動した記録もあると言います。

帆立貝の名は、古くは扇貝という名があったように殻が扇形をし、20本前後の放射状の肋(筋)が扇子の骨のように走っているためで、昔の人はホタテがこの扇を帆のように立て、もう一つの殻を舟に見立て、帆かけ舟の帆のように見えるので帆立貝の名をつけたようです。この貝殻の利用には、小皿として料理を乗せる他にも、殻の膨らみの強い方にも竹を挟んでししゃもじ代わりに使われていたことを憶えています。昔のことと思いますのが、どこで使われていたかは想い出せません。

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