メヌケ

今月の魚はメヌケです。

美味しい魚ですよ。

 

卵胎生について

メヌケ類は深海にすむフサカサゴ科の体が赤色の大型種をまとめて呼ぶ名称です。

深海で漁獲されて、急激に引き上げられる途中、生息場所より水圧が下がり目が飛び出す結果となって目抜と呼ばれます。

メヌケと呼ばれる魚はオオサガ、バラメヌケ、サンコウメヌケ、アコウダイ、アラスカメヌケなどが知られています。

このメヌケ類もメバルやウスメバル等のメバル類も分類的にはフサカサゴ科メバル属で、いずれも卵胎生を行います。

ここで卵生・胎生・卵胎生の話をしましょう。

魚類には卵を産む卵生と、仔魚を産む胎生があります。魚類の多くは卵生ですが、軟骨魚類の約半分と硬骨魚類の一部は胎生です。

卵生の魚類は普通、卵と精子を水中に出して体外受精を行います。胎生の魚類は交尾を行いますが、軟骨魚類は卵生・胎生に関わらず全て交尾をして体内受精を行います。

胎生の魚類では、卵は雌の体内で孵化し、そこで成長したのち体外に生み出されます。

体内での栄養の取り方は様々で、卵黄だけに頼るもの、胎仔が後から排卵される卵を食べるもの、母体から何らかの手段で直接栄養を受取るものまであります。

卵胎生は、卵が母体内で孵化しますが、母体からの栄養を受けずに出産されます。胎生に含めて考えてよいので、近年では卵胎生の用語は使用されない傾向にあります。

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