アナゴ

 

毎度!宮内一郎です。 

 

30年程前から築地の市場に、毎年、4 ~6月にかけて透明で柳の葉の様な形をした、体長10㎝ほどのノレソレと呼ぶ魚の幼魚が入荷しています。

ノレソレという名は、高知での呼び名で、岡山ではベラタ、三崎ではタチクラゲと、地方名が多くあります。これがマアナゴの幼魚です。

卵から孵化すると、レプトケパルスと呼ばれる形になって海上近くに浮遊して育っていきます。

ところが、この穴子、どこで産卵するのか、その生態がほとんどわかっていません。

産卵期は春から夏ですが、南西諸島の深海と沿岸が接近したあたりといわれていす。

稚魚が徐々に育って穴子の形になると、ヘドロの様な海底に棲みつくようになり、岩があればその割れ目などに入りこみ、夜間に活動する文字通り穴にはいっているわけで,アナゴの名がつけられたともいわれています。

梅雨時に美味い魚と言えば、[梅雨イサキ][入梅イワシ]などが挙げられますが、今回の話の穴子も、昔から[梅雨アナゴ]と呼ばれる程、梅雨の季節に最高の味になるため、江戸っ子の人気の食べ物の一つでした。

そう言えば、土用に美味いウナギも、梅雨の水を飲んで旨くなるハモも、同じように細長い魚で形は似ていて、同じようにレプトケパルスと呼ばれる仔魚期を経て成長します。

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