逆さ樽  (魚容器  その1)

毎度!宮内一郎です。

今回の話は、「入れ物」です。勿論、魚の入れ物、容器です。

昔から築地の魚河岸では、仲卸(以前は仲買)の魚を売る分担が決められていました。分担とは、業界別と言いますか、私ども近海物の魚を扱う業界では、入れ物のほとんどが木樽や木箱でした。

 

木樽は水氷に魚を入れます。魚の内容量は、八貫目(30キロ)と、十貫目(37、5キロ)が主流です。樽の重さに氷水、魚を足した総重量は、30キロ樽だと、40キロ、十貫目樽だと優に50キロを超えます。この樽を、運搬用の子車に上げ下げするのに、樽の二箇所に付いた紐を二人でもって、三段にも積むと、それは力のいる仕事でした。
福島、茨城の常磐方面からから送られてくる、所謂 [水戸樽]は,八貫目入るちょっと柔な感じの、それでも蓋と紐がついて、三段位は積めました。樽を互い違いに積むと四斗樽でも、五本の樽で三段に重ねられます。

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