東京、千葉、神奈川、静岡の地域からは市場と産地を往復する通い樽が使われました。この樽は使い捨てではなく、樽の腹に産地名と荷主印がペンキで書かれた再利用できる立派なものでした。

その中でも,沼津の「逆さ樽」は異色でした。カツオの漁期に多く使われて、図に書くと梯形で、高さは1m位、丁度、上が広がった普通の樽を逆さまにした格好で、3キロから5キロ位の大カツオが、内容量50キロ近く入る堂々とした樽でした。セリ場に並んだ姿は壮観でした。

いずれの樽も、返送樽として回収でき、何回も使用できるので合理的だったのですが、製造単価が高く、保管場所が大変なことなどで、昭和40年代にはいるとその姿は次第に消えていくのでした。

次の機会に、(容器その2)を書く予定です。

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