1月5日の初荷には、卸会社の仕度したノボリがセリ場の魚に立てられて、それは華やかな、景気の良い風景です。

そのノボリが立てられる日が、年に、もう一度あるの忘れていませんか。忘れられるのも無理もありませんね。

秋刀魚が入荷する日です。新秋刀魚と呼ぶ人もいますが私は初秋刀魚と呼んでいます。以前は8月初め頃でしたが、早く獲りに行くようになって7月の始めには立派な秋刀魚がセリ場に並ぶようになりました。秋刀魚というより”夏刀魚”と改名したい位、旬が早まっています。この時期のノボリの数は極めて少なくなりました。

仲卸の皆さんが年賀に用意した手拭、タオル、ノボリ等を競って集め、大きな荷物を抱える魚屋さんの姿も初荷の風物詩だったのですが数が減って寂しい限りです。

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