皆さん、TACという言葉、ご存知ですか?

TAC(Total Allowable Catch)は一般に漁獲可能量と訳され、魚種年間の漁獲可能な上限量を決定する漁業管理方式です。現在我が国のTAC制度対象魚種はサンマ・マアジ・マイワシ・サバ類・スケトウダラ・ズワイガニ・スルメイカの7種類で、これらは消費者の人気の高い魚ばかりです。

マイワシは88年の漁獲量が448万t。90年代に減り続け、03年には5.8万tに落ち込みました。漁獲量が激減しているマイワシについて、水産庁が「禁漁」を打ち出そうとしたのは、資源枯渇の中で日本海系のマイワシの漁獲量の落込みが特に激しかったためです。魚の場合、資源回復には漁獲制限しかないと言われています。TACは大切な「括り」なのです。

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